「最近、株価が冴えないね…」
「NISA始めたばかりなのに、大丈夫かな…」
そんな声をよく聞くようになった2025年夏。特に日本株は、他国と比べてもひときわ下落が目立っています。
🔻たとえばこちらのグラフを見てください。

これは、2025年1月~7月の株価の騰落率(=どれだけ上がったか・下がったか)を示したもの。
アメリカやインド、欧州の株は軒並みプラス圏で推移しているのに、日本はなんと「マイナス圏」。つまり、世界的に株が上がっている中で、日本だけ取り残されているという状況です。
たとえるなら…
周りが運動会で100m走を全力疾走してるのに、日本だけスタート地点で靴ひもを結び直してるような状態。そりゃゴールには届かないですよね。
株価が低迷している今こそ、将来に向けて仕込みのチャンス。
その一歩は 証券口座の開設 から始まります。
まずは“投資のスタートライン”に立ってみませんか?

なぜこんなに日本株が弱いのか?3つの理由をわかりやすく解説!
では、なぜ日本株だけがこんなにパッとしないのか?日経新聞の記事をベースに、私たちにも関係が深い「3つの理由」を解説していきます。
① 国内の個人投資家が”弱気”になっているから
株価が上がるには、「買いたい人」が増える必要があります。でも今、日本の個人投資家の間では“売り”が目立っています。
「そろそろ天井かな…?」
「今のうちに利益確定しようかな…」
そんな心理が広がっているんですね。
しかも、2024年の株価上昇(バブル的な上げ)を体験した人たちが、「今がピークかも」と思って慎重になり、資金が市場から流出しているのです。
② 海外投資家のお金が日本から引いているから
日本の株式市場は、海外投資家の影響がとても大きいです。ところが、2025年に入ってから、海外マネーはどんどん日本から離れていっています。
日経新聞では、「マクロ環境の変化を察知した海外投資家が売りを進めた」と報じられています。
💬つまり…
「日本株は伸びなさそうだな…」と判断されて、お金がアメリカや欧州など“よりリターンが期待できる市場”へと移っていってしまったわけです。
③ 経済指標の見通しがパッとしないから
日経新聞の下部に載っている表によれば、
指標名 | 2024年 | 2025年予想 |
---|---|---|
日経平均株価 | 37,901円 | 47,105円 |
予想EPS(企業利益) | 191 | 240 |
為替(ドル円) | 146円 | 152円 |
このように、表面的には良く見える数字もありますが、実際には物価上昇(インフレ)や消費者の購買力低下が進んでいて、企業の実力に対して株価が過剰に評価されていた…という懸念も。
PER(株価収益率)も14.7倍→14.0倍に下落予想。
これは、「株価が割高じゃない?」と市場が見ている証拠です。
これって私たちに関係あるの?
もちろん大アリです。たとえば…
- つみたてNISAで日本株を買っている人
- 日本の高配当株に投資している人
- 日本株インデックス(TOPIX、日経平均)を保有している人
すべてが今回の「株価出遅れ」に直接関係しています。
💡 例えるなら…
あなたが買った日本株の「列車」は、今まさにトンネルに入ってスピードを落としている状態。他国の「列車」は快走中。でも焦らなくて大丈夫。降りるか乗り続けるかは、戦略次第です。
【2025年後半】日本株はここからどう動く?復活の可能性を探る
🔎 株価暴落は“終わり”じゃない——次のステージへの「準備期間」
2025年1月以降、日本株は一時的に大きく下落しました。
でも、株価の下落=終わりではありません。
むしろこの状況は、「割安で仕込むチャンス」とも言えます。実際、日経新聞の記事でも2025年度のEPS(企業の利益予想)は前年比+25%近い成長が期待されています。
つまり…
「企業はちゃんと利益を出している」
「でも、投資家が慎重になりすぎて株価は低迷している」
というギャップが生まれているのです。
では今後、株価が再浮上する可能性はあるのでしょうか?
日経新聞では、「再び外資が戻ってくるシナリオ」や「国内マクロ環境の回復」がポイントになるとしています。
🔑注目されている要因:
チェックポイント | ポジティブ要素 |
---|---|
為替(円安) | 輸出企業に追い風 |
企業業績 | EPS回復の見込み |
金利動向 | 長期金利は1%→1.06%へ(健全範囲) |
名目GDP | 成長ペースは維持(6.09% → 6.25%) |
このように、“株を持ち直す燃料”はそろっているとも言えるのです。
2025年の株価暴落に備える3つの個人投資戦略
ここからは、個人投資家が取るべき具体的な戦略を解説します。
✅ ① 分散投資を徹底する|「出遅れ日本株」だけに偏らな
「日本株が安いから今はチャンス」と思う気持ちはよくわかります。
ですが、一国集中投資はリスクが大きいのも事実。
💡対策:
- 米国株やインド株など“強い国”とのバランスを取る
- 為替ヘッジのある投信を検討する
「どの国が勝つかは誰にもわからない」からこそ、複数の列車に乗っておくこと(分散投資)が大切です。
分散投資の考え方を実践するには、まず投資できる“入り口”を持つことが必要です。
証券口座を開設すれば、日本株だけでなく米国株や投資信託、ETFなど幅広い商品にアクセスできます。
1つのカゴに卵を入れないためにも、まずは証券口座というカゴを手に入れておきましょう。
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✅ ② 高配当や連続増配株にシフト|“持ち続ける理由”を作る
株価が不安定でも、安定した配当があると心の支えになります。
特に、
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(高配当)
- 花王(連続増配実績あり)
- JT(為替に強い)
などは、長期で持ち続けやすい銘柄として注目されています。
📊 NISAで保有するなら、含み損でも「配当で回収」できる戦略は有効です。
✅ ③ 積立投資のペースを崩さない|下落局面こそ“逆にチャンス”
もっとも大切なのは、「下がったからといって焦って売らない」こと。
株価が下がった今こそ、
👉 ドルコスト平均法の効果が最大化される局面です。
たとえるなら…
セール中に欲しい商品を毎月1個ずつ買っているようなもの。
高値づかみしにくく、結果的に“安くたくさん買える”のが積立の強みです。
【第3章】株価下落時にやってはいけない3つのNG行動
~2025年の投資で損をしないための注意点~
株価が下がると、不安になりますよね。
でも、ここで間違った行動を取ると本当の“損失”に変わってしまいます。
以下に、2025年の日本株でやってはいけないNG行動を紹介します。
🚫 1. 慌てて“全売り”してしまう
多くの投資初心者がやりがちな行動がこれです。
「下がったから怖い」→売却→さらに上昇を逃す
これは、安く買って高く売るという投資の大原則から逆行してしまう行動。
とくに2024年〜2025年のようにボラティリティが大きい年は、“下がったらチャンス”の場面も多いのです。
🚫 2. 流行りのテーマ株に飛びつく
2025年はAI、半導体、グリーン水素、宇宙開発など、テーマ株が多く話題に上がりました。
でも、その多くが「短期マネー」による値動き。
一時的な話題で急騰した銘柄は、長期的に安定したリターンを出しにくい傾向があります。
💡たとえるなら…
流行りのファッションを追いすぎて、気づけばタンスの中は着ない服だらけ。
投資も「自分に合った軸」が大切です。
🚫 3. “SNSやYouTubeの煽り”に流される
「○○株はもう終わり」
「今こそ全力買い!」
こんな極端な情報がSNSや動画で飛び交うのが、株価が動いている時期の特徴です。
ですが、他人の言葉で動く投資は危険。
あなたのお金を使うのは、あなた自身です。
だからこそ、「根拠ある判断」と「継続できる戦略」が欠かせません。
2025年、資産運用の“軸”をどう持つか?
~迷わないための3ステップで見直そう~
株価が下がる局面は、運用戦略を見直す絶好の機会です。
ここでは、2025年の投資環境を踏まえた「資産運用の軸の作り方」を3ステップで解説します。
Step①:自分の“投資目的”を言語化しよう
- 老後資金づくり?
- 教育費の準備?
- 3年以内に使う予定のお金?
目的が違えば、取るべきリスクも変わります。
とくに2025年のように相場が荒れる年こそ、「なぜ投資するのか」を忘れないことが重要です。
Step②:資産配分(アセットアロケーション)を決めよう
投資は「何にいくら振り分けるか」が9割。
2025年のような地合いでは、以下のようなバランスが参考になります:
資産クラス | 割合の目安(例) |
---|---|
日本株 | 20〜30% |
米国株 | 30〜40% |
債券・現金 | 20〜30% |
オルタナティブ(REIT、金など) | 10%前後 |
特定の資産に偏らず、“守りながら増やす”設計がカギになります。
Step③:半年ごとにリバランス(見直し)を習慣化
投資の世界は「放置」が命取りになることも。
株価や為替が変動する中で、資産バランスもどんどん崩れていきます。
たとえば…
米国株が急上昇していたら、いつの間にか全体の60%以上が米国株になっていた、なんてことも。
半年〜1年に一度は、運用バランスを見直して、偏りを調整する癖をつけておきましょう。
株価暴落時の“資産運用マインド”
2025年、日本株の出遅れや株価暴落は、多くの投資家にとって不安と迷いの連続だったことでしょう。
ですが、ここで一度立ち止まりましょう。
❗実は、こうした不安定な局面こそが“資産形成の分かれ道”になるのです。
これまで解説してきたように、日本株の調整にはいくつかの明確な要因がありました:
- 個人・海外投資家の買い控え
- 景気や為替の読みづらさ
- 金融政策の転換点
つまり、決して“原因不明の暴落”ではないということ。
そして、世界的に見れば、日本株はむしろ「これから仕込むなら狙い目」という評価もあります。
🏁 成長の“波”はいつも繰り返す|暴落の先には上昇がある
株式市場は「波のようなもの」です。
- 🌊 上がって
- 🌊 下がって
- 🌊 また上がっていく
過去のデータを振り返れば、日本株も米国株も、暴落を何度も乗り越えて成長を続けてきました。
🔍 たとえば…
年度 | 暴落のきっかけ | その後の回復 |
---|---|---|
2008年 | リーマンショック | 約5年で全回復 |
2020年 | コロナショック | 約1年で急回復 |
2025年 | 国内投資家の警戒・外資離れ | ?(今後の注目) |
💬「下落は必ず回復の前兆」と捉え、落ち着いて行動することが、資産運用の本質です。
【結論】2025年の株価下落に負けない「資産運用3か条」
ここまでの内容を、読者の皆さんが明日からでも実践できるように、シンプルな“3つの指針”としてまとめます。
✅ ①:「目的のない投資」はしない
投資は手段であって目的ではない。
老後資金、教育資金、住宅資金など、自分にとっての「ゴール」を明確に。
✅ ②:「分散と継続」が最強の武器
株価がどう動いても、毎月コツコツ積み立てる。
国・資産クラス・通貨をバランスよく持つ。
「勝ちに行く」より「負けにくくする」発想が大切。
✅ ③:「下落はチャンス」と考える心の余裕を持とう
市場が不安定な時ほど、人は感情で動きがち。
でも、感情ではなく「データ」と「戦略」で動くこと。
その積み重ねが、やがて資産の成長曲線になります。
まとめ「2025年の下落」は通過点。
2025年の日本株は、「暴落」「出遅れ」「不安」といった言葉で語られるかもしれません。
でも、本当に重要なのは、「あなた自身がどう動いたか」です。
- 一時の下落に慌ててしまった人
- 目的を再確認し、軸を守った人
- 逆にチャンスと捉えて積立を強化した人
未来に後悔しないために、今日できることを1つずつ積み上げていきましょう。
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