株式投資を始めると、必ず耳にするのが「内需株」と「外需株」。
けれど、「なんとなく聞いたことはあるけど、違いはよくわからない…」という人も多いのではないでしょうか?
実は、この2つの特徴を理解しておくと、ニュースを見たときに「株価がなぜ動いたのか」がわかりやすくなり、投資判断にも役立ちます。
この記事では、日常生活の例を交えながら、内需株と外需株の違いや投資のポイントを初心者向けにわかりやすく解説します。
読み終えるころには、「自分に合った株の選び方」が自然と見えてくるはずです。
投資の世界は、知識があるかどうかでスタートラインが変わります。
せっかく学んでも、口座を持っていなければ行動に移せません。「内需株と外需株、ちょっと投資してみようかな」と思ったら、まずは証券口座をひとつ開設しておくのがおすすめです。
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内需株と外需株のわかりやすい解説
🏠内需株とは?
内需株(ないじゅかぶ)とは、日本国内の需要を中心に売上を伸ばしている企業の株のことです。
身近な例でいうと、スーパー、電力会社、不動産、通信会社など。
私たちが普段の生活で使うサービスや商品を提供している会社が多いです。
👉 例えるなら「地元で人気の定食屋さん」。
周りのお客さん(国内消費者)が来てくれるから成り立っているビジネスです。
内需株は、日本の景気や消費動向に影響されやすく、為替の変動には比較的影響を受けにくいのが特徴です。
🌏 外需株とは?
外需株(がいじゅかぶ)とは、海外への輸出や現地販売を中心に利益を上げる企業の株のことです。
自動車メーカー、半導体、電子部品、機械メーカーなどが代表例です。
👉 例えるなら「全国展開して海外にも支店を持つ大手チェーン店」。
国内のお客さんだけでなく、海外のお客さんに商品を届けて稼いでいます。
外需株は、海外の景気や為替(円高・円安)の影響を強く受けます。円安になれば海外で稼いだ利益が円に換算すると増えるため、外需株の株価に追い風が吹くことが多いのです。
💡つまり、内需株と外需株を一言でまとめると…
- 内需株:日本の景気や消費の動きに連動しやすい
- 外需株:世界経済や為替の動きに影響を受けやすい
内需株と外需株おすすめ投資戦略
ここからは直近の日経新聞を元に解説します。
2025年9月4日の日経新聞では、「成長力の高い中小型株ランキング」 が紹介されていました。
記事によると、売上高の伸び率(3年前との比較)でトップに立ったのは ポラリスHD。ホテル運営を手掛ける企業で、M&A(企業買収・統合)も積極的に進めた結果、売上が大きく伸びました。
このランキングには、観光需要の回復や、新しい事業展開で成長を遂げた中小型株が並んでいます。
ここでポイントになるのが 「中小型株」 という存在。
大企業(トヨタ、ソニーなど)に比べると知名度は低いですが、伸びしろが大きく、株価が大きく成長する可能性 を秘めています。
例えるなら——
- 大型株 は「新幹線」。安定して走るけど、急加速はしにくい。
- 中小型株 は「スポーツカー」。リスクもあるけど、うまく乗りこなせば一気に加速できる。
投資家にとって、中小型株はまさに「将来の大化け候補」なのです。
ランキング上位の顔ぶれ(売上増加率)
記事では、売上高の増加率で上位20社が紹介されていました。
トップ5を見てみましょう。
- ポラリスHD(売上高112億円・9.4倍)
- 児玉化(200億円・3.9倍)
- オプティマス(55億円・3.8倍)
- クリアル(100億円・3.6倍)
- 明和地所(380億円・3.3倍)
ポラリスHDの「9.4倍」という伸び率は圧倒的。
たとえば、100万円の売上があった会社が3年後に940万円に拡大したイメージです。
これは単なる景気回復だけではなく、M&Aや事業拡張など「戦略的な動き」が背景にあります。
~ここから学べる投資のヒント~
ランキングを見て気づけるのは、
「世の中の変化に素早く対応できた会社が成長している」 ということ。
- コロナ禍からの回復で観光や外食が復調 → ポラリスHD、コメ兵HD
- テクノロジーやニッチ分野の需要拡大 → オプティマス、三精テクノロジー
- 不動産需要の変化 → 明和地所、クリアル
つまり、企業の成長は「時代の流れを読んで動けるか」で大きく変わるわけです。
投資家としては、
「この会社はこれからの社会で必要とされるか?」
「トレンドを味方につけているか?」
を意識して企業を選ぶことが大切になります。
読者のみなさんにとっての関係性
「ふーん、企業ランキングの話ね」と思うかもしれません。
でも実は、この情報は私たちの生活や資産運用に直結しています。
- 将来の株価上昇につながる可能性
→ 中小型株は株価が数倍に跳ねることもあります。 - 就職や転職のヒントになる
→ 成長産業を見れば、将来性のある業界が見えてきます。 - 日常生活のサービス向上
→ ホテル、商業施設、不動産など、利用者としても恩恵を受けられます。
つまり「ランキング=投資対象のネタ」だけでなく、未来を読むヒントでもあるのです。

ランキングを元に成長株を解説
1位 ポラリスHD ― ホテル運営とM&Aの成功例
ポラリスHDは、今回のランキングで圧倒的1位。
売上高は3年前の約12億円から、直近では112億円へと拡大しました。なんと 9.4倍 です。
なぜここまで伸びたのでしょうか?
- 観光需要の回復
→ コロナ禍で落ち込んでいたホテル需要が戻ってきた。 - M&Aによる事業拡大
→ 自社だけでなく、他社を買収して規模を広げた。
例えるなら、商店街の小さなパン屋さんが、隣の空き店舗をどんどん借りて「地域一番店」に成長したイメージです。
単にお客さんが増えただけでなく、積極的な「攻めの経営」が成果を出したと言えます。
2位 児玉化 ― ニッチ分野の強み
児玉化は化学メーカーで、売上高は200億円、3年前の約51億円から 3.9倍 に拡大。
化学というと難しく聞こえますが、実は 電子部品や医薬品の材料など、身近なモノづくりを支える存在です。
私たちが普段使うスマホやPC、自動車のパーツにも関係しています。
つまり「表に出ないけれど欠かせない分野」でしっかり利益を出しているわけです。
投資の観点では、
- ニッチ分野で競争力を持つ企業 は強い。
- 一度シェアを取ると、他社が入りにくい。
これはまるで、地元で唯一の水道屋さんみたいなもの。
地域に一人しかいなければ、需要が続く限り安定して成長できるのです。
3位 オプティマス ― 技術の未来をつかむ企業
オプティマスは55億円の売上で、3年前の14億円から 3.8倍 に成長。
記事では詳細な分野は触れられていませんが、名前からも分かる通り、テクノロジー分野での成長企業。
ITやAI、ロボット関連など、未来志向の技術に投資する企業は、時代の追い風を受けやすいです。
投資家としてのポイントは、
「いまは小さいけれど、未来の大きな波に乗れるか?」。
これは スタートアップ企業に投資する感覚にも近いですね。
4位 クリアル ― 不動産×テクノロジーの注目株
クリアルは不動産分野で注目される企業。
売上高は100億円で、3年前から 3.6倍 に拡大しています。
特徴は「クラウドファンディングを使った不動産投資」。
小口から投資できる仕組みを提供し、個人投資家を巻き込んで事業を広げてきました。
これは、マンションを1棟買うのではなく、1部屋分の投資から始められる仕組みのようなもの。
一般の人にとって不動産投資のハードルが下がり、市場が広がったのです。
5位 明和地所 ― 都市開発の需要を背景に
明和地所はマンション分譲などを手がける不動産会社。
売上高380億円で、3年前の115億円から 3.3倍 に成長しました。
都市部の人口集中や、住宅需要の高まりが追い風になったと考えられます。
ここでの学びは、
「人が集まる場所には必ずお金も集まる」 ということ。
都市開発や再開発の動きは、企業の売上だけでなく、私たちの生活の利便性にも直結します。
✨ 成長株を見抜くチェックポイント
ランキング上位企業の共通点をまとめると、
- 需要の回復をうまくつかんだ(観光・外食関連)
- ニッチ分野で独自の強みを発揮(化学・部品)
- 未来のトレンドに乗った(テクノロジー、不動産×IT)
投資を考えるときには、単に「売上が伸びた会社」だけでなく、
「なぜ伸びたのか?」を見極めることが大切です。
ランキング中盤の注目株
10位 三精テクノロジー ― 遊園地から世界へ
三精テクノロジー(売上578億円・2.4倍)は、遊園地のアトラクションや舞台装置のメーカーとして有名です。
遊園地やテーマパークが復調すれば自然に需要が高まります。
例えるなら、観光地に人が戻れば、自動的に観覧車やジェットコースターも動き出すようなもの。
「人の流れ=企業の売上」に直結する分野です。
さらにこの会社は海外にも展開しているので、インバウンド需要(外国人観光客の増加)も追い風になっています。
11位 ハークスレイ ― 外食と宅配の両輪
ハークスレイ(売上117億円・2.2倍)は、弁当や惣菜の製造・販売を手がけています。
コロナ禍で外食が制限された時期には苦戦しましたが、その経験を活かして宅配・テイクアウトに力を入れたのが成長の要因。
まさに「ピンチをチャンスに変えた」企業です。
投資のヒントとしては、
「生活必需品や食に関わる会社は、不況でも底堅い」ということ。
景気が悪くても人はご飯を食べます。つまり安定した成長が期待できるのです。
12位 東洋テック ― セキュリティ需要の拡大
東洋テック(売上117億円・1.8倍)は、セキュリティサービスを提供する企業。
オフィスビルや住宅での防犯需要が高まっており、社会的に「安全・安心」が求められる流れをうまく捉えています。
これはまさに 時代のニーズを反映した成長。
AI防犯カメラやスマートロックなど、新技術との相性も良く、今後も注目される分野です。
13位 モリテック ― 自動車部品の安定成長
モリテック(売上139億円・1.7倍)は自動車部品メーカー。
一見すると「地味」ですが、電気自動車(EV)の普及や自動運転技術の進化に合わせて、新しい需要が増えています。
これは “縁の下の力持ち”企業。
表舞台に出ることは少ないですが、確実に産業の土台を支える存在です。
投資のポイントは、「派手ではなくても、時代の流れに必要な会社」を見つけることです。
14位 サンテック ― インフラを支える力
サンテック(売上139億円・1.7倍)は電気設備関連の会社。
都市開発や再開発が進めば必ず需要が出るため、景気循環に強い分野といえます。
たとえば、新しいマンションやオフィスビルが建てば、必ず電気配線や設備が必要になりますよね。
こうした「なくてはならない仕事」に支えられた成長です。
15位 ビビッド ― 医療・健康分野の強み
ビビッド(売上138億円・1.7倍)は医療や健康に関連した事業を展開。
高齢化社会の進展により、今後も需要は右肩上がり。
投資家にとって「医療・介護・健康」は長期的に安心できる分野です。
なぜなら、景気が良くても悪くても「健康にお金をかける人」は必ずいるから。
まとめ:中盤企業から学べること
ランキング中盤の企業を見ると、
- 観光や外食の回復をつかんだ(遊園地・弁当)
- 時代の安心・安全需要に応えた(セキュリティ・インフラ)
- 生活や産業の必需品を支える(自動車部品・医療関連)
これらは「派手さはないけど、確実に伸びる」分野。
投資の世界では、こうした地味だけど安定した企業が、長期的に資産を育ててくれることがあります。
投資家はどう考えるべき?(実践編)
ここまでで、
- 内需株(国内需要に強い企業)=安定した守りの資産
- 外需株(海外需要に依存する企業)=成長を狙う攻めの資産
という整理ができました。
では、あなたが投資するとしたら、どう考えるのが良いのでしょうか?
①バランスが大切
投資の世界では「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。
これは「一つの種類の株だけを買うと、そのカゴ(業界)が落ちたときに全部割れてしまう」という意味です。
例えば…
- もし円高が進んだら、トヨタやソニーなどの外需株は一時的に大きく下がるかもしれません。
- 一方で、食品や小売などの内需株は比較的安定しています。
そのため、外需株と内需株をバランスよく持つことがリスク分散になります。
②自分の生活に直結する企業から選ぶ
「難しい決算資料を見ないといけないのでは…?」と思うかもしれませんが、実は身近な生活の中にもヒントがあります。
- 普段よく使うスーパーやドラッグストア → 内需株
- 家電や車を買うときに海外ブランドと競争している日本企業 → 外需株
例えば「よく行くスーパーの業績を調べて株を買う」というのは立派な投資の第一歩です。
生活の延長線で投資を考えると、イメージしやすいですよね。
③長期目線での積み立ても有効
短期的に「外需株が有利!」とか「円安が進むから輸出株が上がる!」とニュースで言われることがあります。
ただし、個人投資家にとっては 数十年後に資産が増えていること のほうが大事です。
そこで役立つのが 投資信託やNISAを使った積み立て。
全世界株式インデックスや日本株インデックスをコツコツ積み立てれば、内需株・外需株を自動的にバランスよく保有できます。
まとめの一言
投資は難しい専門用語の世界に思えますが、
「日本で生活するか、世界で稼ぐか」というシンプルな視点で分けて考えれば、誰でも理解できます。
例えば、
- 家計の安定=内需株
- 世界の成長=外需株
この両方を組み合わせて持つことで、景気の波や世界の変化に強い投資が可能です。
投資は知識を得るだけでは成果につながりません。
実際に小さく行動してみることで、自分の理解が深まり、経験が資産になります。
「内需株と外需株、ちょっと試してみたい」と思ったら、まずは証券口座をひとつ開設してみましょう。
今はスマホで簡単に手続きでき、100円や1株からでも投資を始められるサービスが増えています。
👉 学んだ知識をそのままにせず、行動につなげる一歩を踏み出してみてください。
その小さな一歩が、未来の大きな資産形成につながります。
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